
先週ほど暑くなく、この数日ほど寒くなく、農作業をするにはちょうど良いお天気となりました。
今日は残り1枚、一番下段の黒米の田んぼの稲刈りをします。例年だと人数が揃えば半日で刈り終えてしまう場所です。田んぼを一回りして様子を見ましたが、これから田植えができそうなくらい土がぬかるんでいます。

運動靴や短い長靴だと、土に埋まってしまいそうです。森光塾長からも、各自できることを見つけて分担して作業しましょう、とお話しがありました。

ひざ丈の長靴の人たちも、紐で甲の部分を縛って脱げにくくしてから田んぼへ入りました。確かに縛ってあると甲の部分がパカパカせず、土に靴を取られにくいようです。本来なら、刈った稲はどんどん足元に置いていくのですが、今日は稲穂が泥水に浸かってしまうので田んぼの中に置けません。1株刈ってはぬかるんだ田んぼを歩いて畦まで運んだり、

S君やNさんは刈ることに専念し、刈った稲をお母さんへ渡していくという流れ作業で進めていました。

K君は刈って束ねられた稲を1束ずつ肩に背負ってハズまで運んでいました。1輪車を使ってみたら?と聞いたら「僕、自転車は乗れるけど一輪車は乗れないの」との返事。確かに小学生にとって一輪車と言ったら、ペダルの付いた一輪車の事を指しますよね。運搬用の一輪車を出してあげたら、畦の段差に苦戦しながらもKさんに助けてもらいながら稲を山にして積んで運んでくれました。

ベテラン塾生のG家姉妹とK家兄妹は淡々と出来ることをこなし、子どもたちも頑張っている姿が印象に残りました。刈った稲をトタン板に置き、稲穂を汚さないように注意しながら作業し、半分くらい終えたとことろでお昼休憩になりました。


お昼に試し堀りしたお芋と、休憩場所のグリーンカーテンになっているマイクロキュウリを試食してもらいました。先週は片付けようかと思っていたキュウリでしたが、気温が下がり雨が降ったからか、沢山実を付けていました。

まだお昼休みの時間なのに、K君はお父さんに見守られながら黙々と稲を刈っていました。私なんて1歩足を進めるのに大変な思いをしていましたが、K君はぬかるんだ田んぼの中を裸足で思いのままに走り抜けていきます。運動能力の違いなのか、体重の違いなのか・・・。

午前中の経験が生きたのか午後は順調なペースで進み、1時間ほどで最後の1株をK君に刈ってもらい田植えが終了しました。片付けをしだしても、子どもたちは収穫したものが入っているバケツを覗き込んでいました。S君はカマキリを5匹も見つけたそうです。Mさんはザリガニと名残惜しそうにしています。最後は皆で田んぼに戻してあげました。

アメリカザリガニは外来種ではありますが、子どもたちが未来塾の田んぼへ来る楽しみの一つになっているのでこのままにしておいてあげましょう。毎年稲刈り後に田んぼの中を歩いて落穂拾いをするのが楽しみでしたが、黒米の田んぼはできずに終わってしまいました。2週間天日で干して、美味しいお米になってほしいですね。お疲れ様でした。