5月になり浜松市内でのコロナ感染者が増えてきたため、今期も4回に分けて田植えを行うことになりました。直前の変更でしたが、塾生の皆さんにはご協力いただき、ありがとうございました。

代かきをされた田んぼには水が入り、苗を植える基準の位置を示すロープが張られています。萩原副塾長からの挨拶と森光塾長が今日の手順などの説明をして、先ずは苗取りです。苗代で育てた苗は15センチほどに葉が育っています。根を切らないように根元を指でつまんで揺すりながら土を落として苗を抜いていきます。

一握りの苗を取ったら藁で束ねていきます。束ね方には特徴がありますが、田植えの時に投げて田んぼの中に補充していくので、投げやすく藁をほどきやすい仕組みになっています。

苗取りをしている間に、スタッフが黒米の田んぼに基準となる苗を植えていました。この基準苗の間に等間隔に印をつけた竹の棒を置き、印のところに苗を植えていきます。

塾長からも説明がありましたが、一箇所に欲張って何本も植えてもお互いが栄養を取り合ってしまい、結果的にお米の収量が減ってしまいます。鉄腕ダッシュというテレビの番組では毎年1本ずつ植えていますが、お米の質を高める目的なら良いのですが収穫量は減ってしまいます。

未来塾では収量を確保するために効率的な苗3本ずつを植えていきます。黒米の田んぼはぬかるみの深い場所がありましたが、お昼にちょうど植え終えることができました。

本来ならお弁当持ちで1日田植えをして疲れを感じながらも達成感を味わうのが醍醐味なのですが、今期は午前午後で入れ替え制になりました。午後の人たちも苗取りの作業から始めます。塾生のお父さんから「どうして苗を育てて植えるのですか?」と質問がありました。確かに田んぼで直に種籾から育てた方が手間も減りそうです。

しかし、蒔いた種籾が全て発芽するわけではなく、芽が出ても全てが元気な苗とは限りません。未来塾でも鳥よけネットをかけましたが、種籾は格好の鳥の餌となってしまいます。また、育苗の段階では土の表面近くから根が張っていますが、田んぼに植え直すことで深い土の中から根が伸びていくので稲が倒れにくく育っていきます。

調べたら人手不足対策のために直播と言って、実際に田んぼで直に種籾から育てる方法もあるようですが、水の管理の難しさや種籾のコーティングが必要なのであまり取り入れられていないようです。

お父さんお母さん、兄弟、お友達、各々色んな人たちと一緒に田植えをしました。植えるラインがずれてしまったり、苗の本数が多すぎたり、きちんと土に埋まっていなくて苗が浮いてしまうこともありましたが、子どもたちも最後まで頑張ってくれたので、無事に中段まで終えることが出来ました。
お疲れさまでした。
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