

梅雨に入ってからの田植でお天気が心配でしたが、1日中穏やかな曇り日の中で田植えをしました。
やまかわの田んぼは、昨日までに田植えの基準線が張られ、植える苗も田んぼに運ばれていました。苗代の苗も元気に育っています。

田植えの準備万端整えて、塾生の皆さんがやって来るのをスタッフが待っていますと、10時頃塾生の皆さん続々と田んぼに集まってきました。
最初に来たHさんご家族が、広場に咲いているシロツメクサの中から四葉のクローバーを見つけて、「今日は好いことがありそう」とお母さんがおっしゃいました。

今日の塾生の参加は15家族45名、スタッフ12名になりました。皆が集まったところで、森光副塾長が始まりのご挨拶をして、今日の作業の手順を話されました。今日の予定は、始めに苗代の中のうるち米「日本まさり」の苗取りをしてから、南側の黒米の田んぼの田植と中の田んぼの半分のうるち米の田植をします。

萩原副塾長が「ヘビなどの危険に気を付けて、田植えに専念して下さい」と注意事項を話されて作業が始まりました。
苗代の「苗取り」の仕方を森光さんが教えて下さいました。根っこを持って抜いた苗を水ですすぎ、抜いて集めた苗は根を揃えて1本の藁で束ねます。このようにすると田んぼに運ぶ時に便利なのです。


皆が一斉に苗代の中に入って苗取りを始めました。教えてもらったように苗取りして集まった苗は、子どもでは難しいのでお父さんやお母さんたちが束ねていました。

でも入塾して今年3年目と4年目になったSちゃんとMちゃんは一生懸命自分で束ねていました。小さな子どもでも見よう見まねで難しいことでもできるようになるんですね。
日本まさりの苗取りが終わったら、いよいよ田植えの始まりです。

南の黒米の田んぼに全員移動して、森光さんから田植えの仕方を教えて頂きました。苗が縦横綺麗に揃って植えられるように、田んぼに前もって基準の苗が植えられていましたが、その苗に沿って竹の棒を渡しながら、棒に付けた印の位置に3本ずつの苗を植え付けて行


きます。
家族ごとに田んぼに入って、棒を渡しながら田植えが始まりました。
お子さんたちが田植えは今日初めての体験というHさんご家族が、恐る恐る最初の田植をしていました。


幼い妹のSちゃんが、お母さんとお姉さんが田植えするのを畔で見ているKさんご家族の姿がありました。
今年4年目になるMちゃんは、お母さんの横で一人前に1本の棒を持って黙々と田植えをしていました。
黒米の田んぼが半分くらい植えられた頃12時になったので、1時間のお昼休憩になりました。


午後の始まりに、今日出席の塾生全員で記念撮影をしました。それから残りの黒米の田植を終えて、次に中の東側のうるち米の田んぼに家で育てた苗「愛知のかおり」を植えました。塾生の皆さんが種もみから育てた苗がお米になるまでを見届けることができた


ら、興味深いことですね。
田んぼの中にはゼリーのようなカエルの卵の塊がありました。手で掬うと粒粒の一つ一つに小さなオタマジャクシが見えました。
田植えに熱中して田んぼに浸かって泥んこになって


しまった塾生がいました。
午後2時過ぎたころには、今日の予定していた2つの田んぼの田植が終りました。小さな塾生が多かったので、予定通りの田植ができるかと心配しましたが、皆さん一生懸命働いて下さいましたから、予定通りに田植


が終わることができて本当に好かったです。ありがとうございました。
田植えが終わった子どもたちは、沢山のカエルを捕まえていました。
お団子作りが上手になったYちゃんはできたお団子をお母さんに褒められて嬉しそうでした。


帰りがけに桑の木の熟した実を探している人たちがいました。美味しいそうです。
広場の草むらには四葉のクローバーが探すといくつも見つかっていました。
朝四葉のクローバーを見つけて「好いことがあるかも知れない」とおっしゃっていたHさんが、「田植えは楽しかったです」と帰って行かれました。