

12月になって急に冬らしい寒さになってきました。冷たくてよく晴れた今日午前10時に、やまかわの田んぼでお正月のしめ飾り作りをしました。「来る途中の道に霜が降りていました」「冷たい空気が澄んでいて気持ちがいいですね」などと言いながら、塾生9家族22


名、スタッフ12名の大勢が田んぼの小屋の前に集まりました。
今日の講師は和久田正男さんです。前日から準備して下さった飾りが台に並べられていました。玄関飾り、輪しめ、軒しめなどそれぞれの飾りの説明をして


下さり、いよいよ「星の玉」という玄関飾りを教えていただきます。しめ飾り作りは難しいので主にお父さんやお母さんが作り、子どもの塾生たちはどんなふうにできるか興味津々に見たり、手伝ったりしていました。
始めに藁のゴミを払って水で濡らしました。一つのし


め飾りを作るのに、縄に撚る大きな束1つと途中に差し込む小さな束3つが要ります。
和久田さんが大きな束を3つに分けて中心を足で抑え、左右の2つをそぞれ右にねじりました。それからその2本を合わせて左に7回撚り、小さい束1つを挟んで


撚り、また1つ挟んで終わりまで右に撚り合わせ、最後をほどけないように結びました。3つに分けた中の残った1つの藁を右にねじって、先の縄になった上に左に撚り合わせて更に立派な縄に撚りながら残りの小束の藁も挟んで撚り、星の玉飾りが途中まで出来


上がりました。
この後は縄に挟まれた3つの小束の藁をそれぞれ3等分して途中まで2つの三つ編みして折り、橙などの飾りを乗せる小さなでっぱりを作り、撚った縄の左右を輪にして止め、余分なところを鋏でカットするとしめ飾

りの本体が出来上がりました。初めての経験で難しかったですから、和久田さんに、所々直して頂いたり、整えて頂くと、お正月の玄関に飾れそうなしめ飾りができあがりました。

「不器用な私でも出来上がった」と喜んだお母さんが、スタッフのSさんからウラジロや橙や白い紙のたれの付け方や訳を教えてもらっていました。シダ類のウラジロを裏を表にしてしめ飾りに付ける訳は、夫婦がお互いに心の裏も見せ合って仲良く暮らせるよう


に、橙は代々家が栄えるようになど、きちんとした意味があることを教えてもらいました。お母さんが一生懸命作り上げたしめ飾りを子どもの塾生たちが嬉しそうに見せてくれました。ご夫婦でそれぞれ作られたご一家もいました。


傍でスタッフのHさんが「昼までに焼き上がるかな」と言いながら、木くずを燃やして焼き芋を焼いていました。近くにいると温かくたき火が珍しいので、子どもたちが近寄って焼き芋ができるのを待っていました。
12時過ぎて、しめ飾りが出来上がり、記念撮影をし

ました。良いお正月を迎えられそうな嬉しそうな皆さんです。