

4月25日行われた「とみつか未来塾」の「新茶まつり」で、塾生の皆さんに摘んでいただいて、やますえ製茶さんが蒸して冷凍保存して下さっていた新茶を、今日の午前10時から、やますえ製茶さんの製茶工場の一角にしつらえていただいた電熱の「ほいろ」で、お茶

の手もみ体験をしました。
今年は梅雨がまだ明けなくて、時々強い雨が降る中でしたが、午前10時に手もみを開始、やますえさんが

冷凍保存の新茶を解凍し、ほいろに空けてくださった

茶葉を、ほいろを取り囲んだ皆でお手玉遊びのように手でつかんで上げてパラパラと撒きながら乾燥させ始めました。ほいろの茶葉の温度は36度、体温と同じくらいの低い温度です。この温度で約4時間かけて休まずに手もみをし続けてお茶を作り上げるのです。


お天気がはっきりしないので、どれだけの参加者がいるだろうかと心配しましたが、午前に2家族、午後には5家族15人の塾生がやってきて、スタッフ13人と一緒にやますえさんに教えていただきながらお茶の手もみ体験をしました。

ほいろに入れた茶葉ははじめ1.5キロだったそうですが、やますえさんが教えて下さった手順でお手玉のようにパラパラ蒔いたり、揉んだり、転がしたり。こくったり、拝んだり、引っ張って分けて伸ばしたり、背返し

したり、午前2時間、午後2時間かけて、とうとうポキン

と折れる手もみのお茶が出来上がりました。
最後にやますえさんがお茶の入れ方にもこだわり、40度のお湯で2分間かけて入れて下さった出来上がったばかりの新茶を、皆で味わいました。

やますえさんが今日は良いお茶が出来上がったと褒めて下さいましたが、香りを嗅ぎながら、口にゆっくりと含んで飲んだお茶は、まろやかな味わいのある素晴らしく美味しいお茶でした。
出来上がったお茶は最初の目方の5分の1、約400グラム位だそうですが、今日出席した皆さんと分け合ってお土産になりました。手もみの良いお

茶は5グラム1000円くらいで取引されるそうですが、今日できたお茶はそのくらいの価値がありそうです。手もみのお茶がいかに貴重で大変かがよく分かりました。
やますえ製茶さんには1日かけて貴重な手もみ体験さをせていただき、ありがとうございました。


お茶の手もみの合間に、稲刈りした稲を束ねるスガイを皆で作りました。縄をなうのは子供にとっては難しい作業なので、途中でつまらなくなった人もいましたが、大人に教えてもらいながら、一生懸命縄の綯(な)


い方を覚えている人もいました。知っているといつか役立つことがあるかも知れません。今日皆で綯ったスガイは415本もありました。稲刈りには毎年2500本用意しますので、カカシ作りの日にもまた皆さんにお手伝いしてもらいます。