

昨日田植えをした田んぼの水が澄み、足跡の見える水面に川向うの竹林が映っていました。今日も青空が澄み渡り良いお天気となりました。田んぼに来た子どもたちの儀式なのでしょうか、荷物も置かず苗代や田んぼの周りをぐるっと見て回ります。早々にオタマジャクシを捕まえている子がいました。

今日は上段2枚の田んぼにもち米を植え、苗取りをした後の苗代を代かきしてうるち米の伊勢ひかりを植えます。まずは苗の準備から始めます。

根を傷つけないように気をつけながら苗を抜き、藁で縛ります。なかなか上手く縛れない人もいたり、すぐにコツをつかむことができている人もいました。
束ねた苗は田植えの補充用として田んぼのあちこちに配置しておきます。田植え前の田んぼを歩き回ると、

せっかく代かきして均した土が穴だらけになってしまいます。極力足跡を付けたくないので、束ねた苗を放り投げて補充します。苗の少なそうな場所にめがけて束ねた藁を持って投げ入れます。子どもたちに好評な作業ですが、きちんと縛れていないものがばらけて飛び散ってしまうものもありました。

きちんと縛ってあると投げやすいことをわかってもらえたかな?
もち米の田んぼは四角いので田植えをしやすいのですが、初めての子にとっては田んぼに立つことだけでも大変です。印の付いた竹竿を基準苗に合わせて置き、3本ずつ苗を植えていくだけなのですが、

そう簡単にはいきません。気づかないうちに竹竿がずれていてラインがずれてしまったり、苗が根を張り取りわけずらく10本以上もまとめて植えてしまったりしてしまいました。去年は遊びの誘惑に負けていた子たちが、今年はスタッフに言われたことをちゃんと聞き、丁寧に田植えしている姿を見て成長を感じることができました。
運動会と続いてしまったのか、お昼ご飯を食べ終わった頃には半分以上の家族が帰ってしまい不安がよぎりました。残りは苗代だった田んぼに伊勢ひかりを植えます。

スタッフが午前中から苗代の代かきをして田植えが出来る状態にしてありました。毎年、苗代の代かきをするとドジョウが現れます。今年も姿を現してくれてホッとしました。昔はあちこちの田んぼに生息していましたが、農薬などの影響で生息数が減り準絶滅危惧種に指定され、田んぼで泳ぐ姿が見られるのは貴重な光景となってしまいました。

せっかく捕まえて家で飼おうとしていた子たちにはリリースしてもらい申し訳ありませんでしたが、やまかわの田んぼの自然を守ってくれてありがとうございました。ドジョウも私も喜んでいます。又、田んぼの草取りの時にも来年の田植えの時にも元気な姿を見ることができるはずなので、楽しみにしていてくださいね。

精鋭たちが残り頑張ってくれたので、無事に午後の田植えを終えることができました。黒米の田んぼから上段まで苗が一直線に並んでいます。見てくれた子はいるかな?まだの子は、草取りの時に見てくださいね。

皆が帰る頃から田んぼに入れる水の量を増やしました。きちんと植えられず浮いてしまったものなどを植え直したり、天候に合わせた水管理をしていきます。皆さんが育てて植えた苗の成長も楽しみですね。お疲れさまでした。