
師走に入りしめ飾り作りの準備をしていると年末であることをしみじみと感じます。田んぼは日差しがあり、凍えるほどの寒さにはならず一安心でした。萩原副塾長から挨拶があり、スタッフの川口さんの指導でしめ飾り作りを始めます。

秋に収穫して脱穀した藁で長く緑色のきれいなものを選び、しめ飾り用に取っておきました。藁15本を一束として6束を使って一つのしめ飾りを作ります。

まずは3束を左に綯いながら輪を作ります。田んぼで使うスガイは右綯いで作りますが、しめ飾りは歳神様をお迎えする神聖なものを意味するために左に綯って作ります。「の」の字にクルクルと回しながら2束を絡ませ、さらに一束を絡ませていきます。

輪飾りができたら残り3束を輪に挟み込みながら前垂れ部分を作ります。空気が乾いているので藁が乾燥しやすく、三つ編みが毛羽立ち作りにくかったのですが、皆さん立派に完成させていました。

今年は萩原副塾長が農家の方から橙とユズリハをいただいてきてくれました。スタッフがウラジロを用意し、飾り付けるものも揃っています。代々栄えるように橙、新芽が出たあと古い葉が譲るように落葉し子孫繁栄を意味するユズリハ、ウラジロは葉の裏が白く清廉潔白を表し対の葉の間から新芽が出るので子孫繁栄も意味しています。

水引は清らかな意味があり、紙垂を付けることにより、しめ飾りを飾った場所が年神様を迎える神聖な場所であることを意味しています。最後に皆で出来上がったしめ飾りを持って記念撮影をしました。

自分たちで収穫したお米の藁を使い、形がくずれていても正統派のしめ飾りです。ぜひ、玄関に飾ってほしいのですが、この時期、風で飾りが飛ばされてしまうことがあります。針金やボンドなどで補強してくださいね。おしゃれなお飾りも売っていますが、見てくれだけでなく新年を迎えるの準備一つ一つの意味を子どもたちに伝えながら新年を迎えてほしいと思っています。

スタッフの筒井さんが用意してくた材料で輪飾りなどを作った子たちもいました。自分の部屋やお台所などに飾ってください。
今期活動は年明けに昔遊びがありますが、今年の思い出に残っている活動を文集原稿として書きとめておいてくださいね。
皆さん、良いお年をお迎えください。