出かける支度をしている時は寒さを心配しましたが、畑で準備をしているとうっすら汗ばんできました。今日は気温が上がる予報だったそうで、持ってきた上着は必要なさそうです。

今期サツマイモ作りは「密」の心配をしながらの活動となりました。5月末に苗を植えつけた頃は雨が少なく、雨続きの梅雨があり、8月は塾生の活動休止でスタッフだけで草取りをしました。夏の猛暑などサツマイモの成長には影響があったかもしれません。例年なら芋蔓の葉っぱで畑が覆いつくされる光景が見られるのですが、今年は蔓が細く葉の色も薄くて数も少ないようです。土の中のお芋が無事に育ってくれているか不安になってしまいました。

Tくんは、お芋掘りの前からお腹がすいたと言っていました。草取りを頑張ってくれた今日欠席のお父さんのぶんも、沢山お芋を掘っておうちで美味しく食べてもらえるかな?

お芋が何処にあるかわかるよう茎を少し残して鎌で芋蔓を切り取ります。畝から出ている茎の周辺を鍬で掘り起こしていきます。

土の中から紅色のお芋が見えると子どもたちは嬉しそうに手で掘り出していきました。土を掘ったりしていると、畑の中に隠れていたオケラや小さなカエル、お腹のおおきくなったカマキリ、ムカデなどが見つかりました。
午前は塾生13家族が参加してくれてお昼前に予定通り畑の半分以上のお芋を掘ることができました。Jくんは「今年のお芋の皮は薄いね」とお芋の土を払いながら例年との違いに気づいていました。今年は育ちすぎて割れたものはなく、10センチくらいの小ぶりなものが多く採れました。

試し堀りしたお芋をお釜で蒸して皆でいただきました。小さくても風味のある美味しいお芋でした。収穫祭の焼き芋用に取り分けた残りのお芋を取り放題で持ち帰ってもらいました。



午後は5家族で残りのお芋を全て収穫しました。午前も参加してくれたH家の二人のお子さんは疲れ知らずで頑張ってくれました。切り取った芋蔓は押切という道具を使って切り刻んで堆肥にします。塾生のお父さんお母さんが運んだり切ったり、丁寧に堆肥置き場に積んでくれました。
畑の横に生えていたムカゴも一緒に茹でて食べました。

味付けにゲランドの塩を用意したら、お塩を美味しいと言ってくれる子が午前も午後にも何人かいました。蒸し芋にパラっとかけたシンプルな塩味から旨味を感じ取る味覚に感心してしまいました。今日はお土産にツルウメモドキの実のついた枝を持ち帰った家族がいました。アオツヅラフジやクスノキも実がなっていて家に飾ったら、家の中がすっかり秋の空気になった気がしました。
持ち帰られたお芋を保存するようでしたら、土のついたまま1~2日天日干し乾かしてから土を払ってください。冷蔵庫など気温の低い場所だと傷みますが、新聞紙で1つずつ包んで室温10~15℃の場所なら3ヶ月くらいは保存できます。傷のついたものや水で洗ったものは早めに食べてください。秋の味覚を楽しんでもらえると嬉しいです。


