
予報だと今日は雨が降るかも知れないということしたが、幸運にも曇り日で、予定通りに「とみつか未来塾」やまかわの田んぼの稲刈りをしました。


今日のやまかわの田んぼは、塾生の皆さんが来るのを今か今かと待っているかのように、あぜ道も菖蒲園も広場も綺麗さっぱりと草が刈られていました。
スタッフのMさんが刈って下さったそうです。Sさんが、稲刈りに使う鎌を研いでいました。

田んぼの稲も十分に実って、今日の刈られるのを待っているようです。

広場の一角には鎌や軍手やスガイが、出番を待つように並べられていました。
塾生の皆さんなかなかやってこないので、女性スタッフたちが、台風で倒れた稲を立ち上げて縛ってあった縛り目を、稲刈りしやすいように切っていました。


午前10時半、ようやく塾生の皆さんが集まってきましたので、稲刈りを始めることになりました。
川口塾長が、「もみ蒔きして今日で182日目、約半年が経ちました。草取りくらいで、さほどの手入れをしなくても稲が自然の恵みを得て自分の生命力で実りを

迎えることに感動します。皆さんも未来塾で自然と対面しながら新鮮な感覚を養ってください」とご挨拶され、次に森光服塾長が「最初にもち米を刈って、次にうるち米の日本まさり、愛知のかおり、伊勢ひかりの順番に刈ります。6本のハズの西側2本にはもち米を、東側2本にはうるち米を掛けて、もち米とうるち米は混じり合わないように気を付けて下さい。鎌を使うので怪我をしな


いように」と、今日の稲刈りの手順と注意事項を話されました。
それから皆軍手をはめ鎌を持って、もち米の田んぼに移動して、森光さんから稲の刈り方と束ね方を教えて頂きました。


刈った稲はハズに掛け易いように、3束ずつクロスして重ねたものをスガイで束ねます。
さっそく稲刈りが始まりました。徐々に塾生が集まって来て、今日の参加は塾生10家族26名、スタッフ13名でした。お父さんの姿が無くて、予定通りに終われ


るだろうかとちょっと心配ではありましたが、皆で賑やかに稲刈りが始まりました。
大人も子どももどんどん刈って、田んぼの空き地に刈った稲を3束ずつクロスして重ねていく人、それを束ねていく人、運ぶ人、稲を掛ける人と、刈り進んでいく


うちにお互いが協力して分業するようになりました。
お母さんと稲刈りしていたK君が、「トカゲがいた」と田んぼの中にいた小さなトカゲを見せてくれました。田んぼにはトカゲの好きな食べ物が沢山あるんでしょうね。


ハズの立っている草原には白いキノコが出ていました。キノコの季節です。
稲刈りを初めて1時間が経ったので10分間の休憩をして、また一生懸命続きの稲刈りをしました。子どもたちが運んでくれるのには大助かりです。


2枚目のもち米の田んぼの地面を見ると殻のモミがあちこちにかたまって落ちていました。台風で地面すれすれに倒れかけた稲の実を野鼠が食べた跡のようでした。うっかりしているとネズミに食べられてしまうことが分かりました。


午前で帰った塾生が多かったので、午後からは塾生の数がかなり減ってしまいました。予定通りに終われるかなと、心配になるほどでした。
でも残った塾生たちは大人に負けないくらい一生懸命稲刈りしたり、束ねたり、運んだりしてくれました。


田んぼには落穂が落ちていましたから、それを拾って束の中に入れます。スタッフSさんが、「1本の稲に何粒のモミが付いているか数えてみよう」と数人の塾生と数え始めました。お米の粒を数えるのは数えにくかったですが、大体1本の稲に80から100粒のモミ

が付いていました。平均90粒付いていると分かりました。
一休みの時、女性スタッフTさんが、赤い綺麗なカラスウリが沢山付いた蔓を見つけて女の子に渡しました。

次の稲刈りが始まる前にもち米が掛けられたハズの前で、今日午後まで一生懸命働いてくれた子どもの塾

生たちの記念撮影をしました。
午後2時過ぎ、もち米が刈り終わり、うるち米「日本まさり」の稲刈りに入りました。
できることなら予定通りに刈り終えたいと、残った塾生とスタッフは一生懸命に働きました。


午後3時にもう1度休憩の後「愛知のかおり」を刈り終えて、最後の「伊勢ひかり」の稲刈りになりました。塾生Oさんのお父さんも加わったので、とうとう午後4時過ぎに予定通りのもち米とうるち米の稲刈りを終えることができました。


西側の2本のハズにもち米が、東側の2本とちょっと余分にうるち米が掛けられました。
今年はいつもの年よりも実りが好いようです。

稲の切り株に何本の稲があったか数えてみました。いろいろな数の株がありましたが、平均すると27本くらいでした(田植えの時に3本の苗を植えましたから、稲は約9倍に分げつして増えたことになります)。1本に90粒のモミが付いていましたから、1株では約2400粒のお米ができることになります。私たちが毎日食べている1杯のご飯は何粒のお米なのでしょうか。


田んぼで稲を育てて刈り取る体験をした塾生の皆さんが、1杯のごはんが何本分の稲でできるかを考えてみるのは面白いことですね。
皆さんの一生懸命な働きで、今日の稲刈りを予定通りに終われて、本当に好かったです。


ありがとうございました。
皆で片づけをして、女の子たちは赤いカラスウリと緑のユズを手に満足そうでした。