夏まつり(7月20日)

 朝起きた時、空はどんよりと厚い雲に覆われて怪しいお天気でした。和合町の方では一時大雨が降ったそうですが、富塚は何事も無く、予定通りに「とみつか未来塾」の夏の大イベント「夏まつり」を行うことになりました。数日前までは連日の灼熱の暑さでしたから、今日の様な曇り日は助かります。
夏まつり(7月20日)夏まつり(7月20日) 田んぼの稲は青々として、緑の絨毯を敷き詰めたように元気に育っています。
 お昼のカレーとご飯は田んぼの広場で炊くことになっていましたから、スタッフたちは午前8時に広場に集合して煮炊きの準備を始めました。今日の参加者は夏まつり(7月20日)150名を超えて200名に近づいても対応できるようにと、広場には2日前に大きなカレー用の鍋3個と、5升炊き1個と4升炊き2個のお釜が掛けられる竈が作られていました。燃料は燃し木です。
 まず最初に竈に火をつけて中央の大きな鍋にお湯を沸かすことから始まりました。
夏まつり(7月20日) スタッフのカツ子さんの指揮のもと、カレーを作る人、ご飯を炊く人、フライドポテトを作る人に役割分担を決めて、食事作りの始まりです。
夏まつり(7月20日) 早くやってきたH君R君兄弟が、車から降ろしたスイカを湧き水の冷たい流れに運ぶ手伝いをしてくれました。スイカは「夏まつり」の最後に、皆で楽しむ「スイカ割り」のスイカです。
 広場の調理場では、2つの大きな鍋に甘口用と辛口夏まつり(7月20日)用の2つのカレーが作られ始めていました。
 塾生のお母さんたちも野菜を切ったり、フライドポテ夏まつり(7月20日)トを作ったりするお手伝いをして下さっていました。
 子どもたちは田んぼの流れで生き物探しが始まっています。
夏まつり(7月20日) 横で塾長がスイカ割りの竹の棒を作っていました。

夏まつり(7月20日) 萩原副塾長の号令のもと午前9時半、夏まつり開始になりました。川口塾長がやまかわの田んぼに今咲いている自然の草花(野藤の種、ヒメヒオウギズイセ夏まつり(7月20日)ン)と田んぼの稲の話をしました。青々と育っているけどまだ節ができてない稲に、これから花が咲き実る時夏まつり(7月20日)がやって来る稲工場の不思議を体感しながら草取りして下さいとのお話でした。
 森光副塾長から今日の日程を聞き、全員田んぼに移動して1時間草取りをしました。1か月前に草取りをしましたが、コナギという水辺に生えるホテイアオイによく似た草が多く生えていました。前回1日かけ夏まつり(7月20日)夏まつり(7月20日)てしっかり草取りをしてありましたので、いつもの年に比べて、草が少ないような気がしました。それでも生えているところには沢山生えていましたから熱中して草取りしました。「日常の煩わしいことを忘れて、こんな風に熱中できる時間って好いものですね」と、一人夏まつり(7月20日)のお母さんから話しかけられました。
 黒米とうるち米ともち米の田んぼの草取りをしたところで、次は「川の生き物探検」です。
 広場に戻ると、調理場ではお釜の黒米のごはんが炊き上がり、甘口、辛口、中辛の3つのカレーの煮込みの最中でした。
夏まつり(7月20日)夏まつり(7月20日) 川の生き物探検は毎年富田勇先生にご指導いただきます。
 富田先生は「日本で一番高い富士山と、日本で一番深い駿河湾を持つ静岡県には250種類の魚がいましたが、その中50種類は絶滅してしまいました。200万夏まつり(7月20日)夏まつり(7月20日)年前に絶滅したと思われていたナガレホトケドジョウという魚を引佐の山奥で捕まえました」と小さな水槽に入ったドジョウや、その他に3つの水槽に捕まえた珍しい生き物を塾生に見せて下さいました。それから皆で新川に降りて生き物探しが始まりました。日が差して夏まつり(7月20日)夏まつり(7月20日)暑くなり始めましたから、川の中は気持ちが好いです。さっそくバケツの中に長い手のテナガエビを捕まえた人がいました。モクズガニも見つかりました。
 川の中の少し深いところで泳いでしまった人もいました。海水着になって準備万端の人たちもいました。
夏まつり(7月20日)夏まつり(7月20日)夏まつり(7月20日) 魚を捕まえるのが上手なお父さんがいて、網で捕まえた魚を順番に子どもたちの水槽に入れていました。

夏まつり(7月20日)夏まつり(7月20日)夏まつり(7月20日) 傍に来た富田先生に捕まえた生き物の名前を聞いていました。ヘビトンボのヤゴで1週間のすれば孵ると言われ、飼ってみようかと思ったみたいでした。
夏まつり(7月20日)夏まつり(7月20日) もう一つはヤマトヌマエビ、珍しいエビだそうです。
 水槽の中が生き物でいっぱいの子どもがいました。
 ちょっと大きな魚を捕まえた子どもがいました。オイカワだそうです。
 赤ちゃんがお腹にいるエビもいました。
夏まつり(7月20日)夏まつり(7月20日) 1時間の川の探検は、あっという間に終わりになりました。
 川から上がって、いよいよ嬉しい昼食タイムです。広場にはご飯もカレーもフライドポテトも付け合わせのキュウちゃん漬やトマトのピクルスが用意されていまし夏まつり(7月20日)た。
 カレーは甘口、辛口、中辛の3種類がありましたから誰もが好みのカレーを選べました。
 暑くなり、お腹も空いていたので、日よけテントや風通しの良い日陰で頂くカレーは美味しくて、お代りは何杯もすることができました。
夏まつり(7月20日)夏まつり(7月20日) 満腹の子どもたちは田んぼの赤とんぼ捕りをしたり、竈の火が珍しくて近づいて火ばさみを使っていました。


夏まつり(7月20日)夏まつり(7月20日) 午後の始まりは椎の木谷の森の観察会です。案内して下さるのは椎の木谷保全の会の服部先生と中村先生です。皆で橋を渡った椎の木谷の畑と田んぼの入口に集まりました。
 椎の木谷がミカワバイケイソウなどの希少な植物があるために、浜松市の保全地区になり保全の会ができて10年になるそうです。椎の木谷の自然を守る活動をしながら作っている畑や田んぼを見せて頂きながら椎の木谷の森の中を案内していただきました。
夏まつり(7月20日)夏まつり(7月20日) エゴマの畑を通り抜けてクワイが生えている田んぼの水路を覗くと、小さなメダカが群れになって泳いでいました。生き物が大好きな子どもたちは興味深げに覗いていました。
 中村先生が5年前に起こした田んぼは「とみつか未夏まつり(7月20日)夏まつり(7月20日)来塾」が本屋なら新屋になるそうです。田んぼの畔には枝豆が作られていました。田んぼの水源になるところを通って坂道を登っていく途中はガマの原になっていて、ガマの穂が出ていました。傍にはヤブミョウガが群生して、白い花が咲いています。今日通る通り道は夏まつり(7月20日)夏まつり(7月20日)草が刈ってあり、塾生がハチやヘビの危険に合わないように配慮して、この長い道のりの草を刈って下さったのだと、ありがたく思いました。
 坂を上り切って広場に出てから、よく手入れされた竹藪の小道を谷に降りて行きました。降り切ったところは夏まつり(7月20日)夏まつり(7月20日)湿地になっていてホタルが出るそうです。
 その先の坂を上り切ると台地に出て、ここに保全の会では椎の木谷にもともと生えていた椎の木などの苗木を植える植樹活動をしています。数年前から植樹した樹が少しずつ成長していました。日当たりが良くて、夏まつり(7月20日)夏まつり(7月20日)ワラビが沢山生える場所です。いつかその名の通りの椎の木の森になることでしょう。

夏まつり(7月20日) 最後に東屋のある椎の木谷の広場に戻ってきて、案内して下さった二人の先生方にお礼を言ってお別れしました。
夏まつり(7月20日) 田んぼの広場に戻ると、フィナーレの楽しいスイカ割りが待っていました。
夏まつり(7月20日) 今日出席の塾生全員がスイカ割りができるほどの沢山のスイカを準備してありましたから、スイカも食べ放題です。
夏まつり(7月20日) スイカ割りをしたい人は6列に並んで先頭の人から目隠しして、言葉の指示を聞きながらスイカを割りま夏まつり(7月20日)す。見えないので、1回で割るのは難しいですが、何回かで棒が当たって割れると、見ている人も本人も好かったと思う楽しいゲームです。もったいないですが、夏まつり(7月20日)農家が商品にならないスイカをご厚意で提供頂きました。
夏まつり(7月20日) スイカ割りが済んだ人たちはスタッフが切って用意した冷えた美味しいスイカを食べました。いくつでも食べ放題に食べることができました。広場のあちこちでスイカを皆が食べていました。「これで8切れ目のスイカ」と、二人の可愛い塾生がスイカをほおばっていました。
夏まつり(7月20日) 「こうして皆で一緒に賑やかに食べるものは、部屋の中で一人で食べるよりもずっと美味しいね。どう思う?」とスタッフが傍にいた塾生に聞くと、「一人で食べるのは寂しい」と答えました。その会話を聞きながら、昔物が無く兄弟が多かった子ども時代に、少しの物を分け合って食べた時の美味しさを思い出しました。
夏まつり(7月20日)夏まつり(7月20日) 夏まつりに食べたカレーもスイカも大勢で一緒に食べたから余計に美味しかったんですね。
 今日の「夏まつり」参加者は、塾生27家族92名、一般30名の大勢でした。
 最後に森光副塾長のご挨拶で楽しかった夏まつりが夏まつり(7月20日)終わりました。塾生の皆さんもテントの片づけをして帰って行かれました。
 帰りがけに一人の塾生が「椎の木谷の森の探検の途中で捕まえた」と、ケースの中のカブトムシを見せてくれました。


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