

今夜は「とみつか未来塾」毎年恒例の「ホタル観察会」を富塚の和久田さんの「ホタルの里」で行いました。
午後6時半にホタルの里へ行きますと、里への降り口を皆が降りやすいようにと、川口塾長が整備しているところでした。

降り口からホタルの里へ下りて行きますと、そこには和久田さんが手入れしている花菖蒲やアジサイが静かに咲いていました。
「ホタルの里」は、昔和久田さんがお米を作っていた場所です。今は休耕

していますが、きれいな水が流れ、和久田さんが年に何回も草刈りしたり、周りの山や竹藪もよく手入れされているので、季節になるとゲンジボタルが自然発生して観られます。浜松の町中でホタルが見られる希少な場所の一つなのです。このような貴重な場所ですから、

最近椎の木谷に続いての浜松市の保全地区に指定されると決まったそうです。
次第に集まって来た塾生は流れの中にホタルの餌のカワニナを探していました。あたりが暗くなり始めたころ7時過ぎ、川口塾長が、「今ではホタルはこのように限られた場所にしかいなくなりましたが、昔富塚には沢山のホタルがいたものです」

と始まりのご挨拶、続いて二人の副塾長からホタルについての話を聞きました。
萩原さんが、ホタルの一生を描いたパネルを用意して下さり、ホタルに必要なものは「きれいな水、餌、環境を整えること」と教えて下さいました。それから清水ヒロさんが「ホタルが光るわけは何故か」、その訳は「パートナーを見つけるためです。

今夜皆さんはその瞬間を見に来ています。出会いの邪魔をしないように、懐中電灯の光を向けないようにしましょうね」と教えて下さいました。
お二人の話を聞いているうちに、向こうの木の下のあたりに一つ二つホタルが光り始めました。
暗くなるとホタルはかなり明るく光り、空をあちこち飛び始めました。

2年生のT君が、「ホタルが僕のところに飛んできて、僕の手に10秒ぐらいは止まっていたよ」と、嬉しそうに素晴らしい体験を話してくれました。
ホタルの里には続々人が集まって来て、今夜の参加塾生は22家族63名、一般8名、スタッフ9名の大賑わいになりました。ホタルに聴覚があったら、あまりの賑やかさにびっくりしたことでしょう。
雨も降らず、沢山のホタルの光を見て満足し、8時半散会しました。