

ゴールデンウイーク2日目の29日は「とみつか未来塾」のイベント「新茶摘み」です。今日は朝からよく晴れて、暑いくらいのお茶摘み日和になりました。
「新茶摘み」は、大平台にあるやますえ製茶さんの茶畑をお借りして、新茶を摘み、昼食には摘みたての


新茶と春のいろんな山菜を天ぷらにしておかずに頂く、毎年恒例の楽しくて美味しい春のイベントなのです。
朝8時半にはスタッフたちは会場に来て、前日採集した山菜を運び込み、会場の設営をして、天ぷらを揚げ

る準備をしていました。今日の山菜の材料は、昨日和久田さんの竹藪で掘った竹の子、あざみ、せり、富塚のあちこちで摘んだ山菜です。早くやってきた塾生のお母さんの中には、お手伝いして下さる方もいました。
開会の10時頃には次第に塾生の皆さん集まってきました。今日の新茶摘みに集まって下さった塾生は27家族70名、スタッフ18名です。


塾生が集まった10時過ぎ、新茶摘み始まりの川口塾長のご挨拶に続いて、森光副塾長からお茶摘みの注意事項と一芯二葉のお茶の摘み方を教えていただきました。茶畑のお茶の新芽はこの時期かなり伸び始めていますが、一芯二葉は、伸びた柔らかい新芽の、

先の方のほんの少しだけの葉です。一芯二葉で摘んで手もみしたお茶は最高級の新茶になります。
皆で茶畑に移動して、家族ごとに思い思いの場所でお茶摘みを始めました。「つやつやしたお茶の柔らかい新芽を触っていると心が癒されます」とお母さんが言いながら、お子さんと楽しそうに摘んでいました。


「テントウムシのさなぎを見つけた」とそっと掌に載せて見ているご家族もいました。お借りした茶畑の中のあちこちでお茶摘みの和やかなご家族の姿がありました。日差しが強くて暑かったので、時々吹く風が気持ちよかったです。
摘んだお茶は腰に下げたぼうらに入れます。今年2年目になる3歳のSちゃ


んが、ご家族で摘んだぼうらの中の新茶を見せてもらいました。Sちゃんがお茶畑で拾ったという沢山の「お茶の実」がビニール袋に入っていました。戦後の物の無い子ども時代、油を取るために供出したことがある目立たない黒っぽい実、「よく見つけたなー」と感心しました。


この間、女性スタッフ達は新茶と山菜の天ぷら揚げに大忙しでした。今年5年目になり、高学年になったKさんご家族が手伝って下さっていました。今日揚げる天ぷら材料の見本一覧がありました。数えてみると21種類もあります。


お茶畑の中では子どもの塾生たちが、暑いのと単調な作業に段々飽き始めていました。お茶でない葉っぱを摘んでほっぺたに当てて遊んでいる人がいました。ぼうらを下げる人、お母さんの摘んだお茶を受け取る人と役割分担して頑張っているご家族もいました。途中気分転換にCDを流して茶摘み歌を歌いました。
11時45分、午前のお茶摘みが終わりました。塾生が摘んだお茶は大きな四角い籠に入れました。皆の摘んだお茶が集まるとかなりの量になりました。


21種類の天ぷらは出来上がり、日よけテントのある休憩場所で昼食です。スタッフの大久保さんが塾生の皆さんに、揚げた山菜の天ぷらの説明をしました。柿の葉、よもぎ、あざみ、ねぎぼうずなどなど21種類、身近にある野草ばかりです。でも食べられるとは知ら


なかったものが沢山ありました。すべてのものが芽吹く春にはいろんな食べられる野草があると知りました。今日食べた野草は血液をサラサラにしたり、病気を治す力のある物もあるのだそうです。
テーブルに並んだ出来立ての天ぷらを塾生たちは


思い思いに好きなだけ取り皿にとって、家から持ってきたおにぎりのおかずにして、嬉しい楽しい昼食タイムになりました。
天ぷらの指導者清水カツ子さんは、今日集まる100人の人が一人1種類を2枚食べれるように十分な数の天ぷらを用意したそうですが、沢山の天ぷらを揚げると油がくたびれて、べたべたなてんぷらになってしまうものですが、今日の天ぷらはどれもカラッと上手に揚がっていてそれぞれの素材の味がしていて、とても美味しくて何枚でも食べれて驚きました。女性スタッフの皆さん、揚げ方が上手です。


やますえさんが出来立ての新茶を入れて下さり、皆で頂きました。綺麗な緑の香りが高い「これこそ最高の新茶」と思える、美味しいお茶でした。
昼食が終わった後は随時解散になりましたが、午後もお茶摘みをしたい塾生の皆さんは、引き続いてお茶


摘みを楽しんでいました。
残った天ぷらをお土産に持ち帰る人もいました。
やますえさんの工場の中では忙しそうに沢山の蒸された新茶が製造中でした。子どもの塾生が興味深そうに機械が動いている様子を見ていました。

今日塾生の皆さんが積んだ茶葉はやますえさんが蒸して冷凍保存して下さり、7月29日(日)にやますえさんのご好意で手もみ体験をさせて頂きます。貴重な体験ですから、楽しみですね。