
曇り空でさわやかな今日、やまかわの田んぼで田植えをしました。
今日の参加は、塾生11家族29名とスタッフ14名です。
塾長の挨拶と副塾長の今日の田植えの手順のお話の後作業が始まりました。

最初は皆で4月にモミ蒔きした苗代の「苗とり」からです。「苗の根っこを痛めないように苗とりをするのが大事」と、スタッフのSさんが「苗とり」の仕方を教えて下さいました。苗とりした苗は、泥をすすいで運びやすい小束にします。

皆で苗代に入って、賑やかに黒米の「苗とり」をしました。
次はいよいよ田植えの始まりです。最初に一番下の段の田んぼに黒米を植えました。
苗が整列して順序正しく植えられるように、あらかじめ基準の苗が植えられていましたから、

苗と苗の間に植える位置のしるしが付いた竹の棒を渡しながら3~4本の苗を手にとって、しるしの位置の田んぼに浅く倒れないように植え付けていきます。「稲は分げつを繰り返しながら本数を増やし根を張って成長していくので、良いと思ってたくさんの本数を固めて植えると、かえって成長できなくて収穫も少なくなってしまいます。少ないと思っても3~4本を植えるようにしてください」と、スタッフMさんが教えて下さいました。

塾生は下の田んぼの淵に1列に並んで後ずさりしながら竹の棒の標の位置に3~4本の苗を植え付けていきました。
お父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃん、兄弟やお友達とおしゃべりしながら泥んこになって賑やかに田植えをしました。お父さんが傍の息

子さんに、「この稲は縄文時代から植えられているんだよ」と話しているのが聞こえてきました。黒米は日本人が稲を作り始めたその時からずーっと作り続けられていた稲で、その苗を今私たちも植えていると、今更のように思いました。

皆一生懸命田植えをしたので、丁度12時に黒米の田植えが終わり、昼食タイムになりました。
午後は塾生が育てた苗を苗とりした後の苗代の田んぼに植え付けました。明日田植えに来る塾生の苗もこの田んぼに植え付けます。このお米は「伊勢ひかり」といううるち米です。この田んぼには、塾生が家で育てた苗だけが

植えられますから、皆さんが蒔いて育てた稲が秋にはどれだけ実るかがはっきり分かって、とても興味深いですね。
その後、「愛知のかおり」といううるち米を中の田んぼの東側に植えました。
田んぼにはいろんな生き物がいるので、子どもの塾生にとっては、いつものように田植えをしながら、カエルやオタマジャクシやゲンゴロウなどを見つ

けて捕まえるのも楽しい事でした。
上の田んぼの一部にもち米の苗を植えて、午後3時、今日の田植えは終わりました。
明日はうるち米の「日本まさり」と、「もち米」と、明日来る予定の皆さんが家

で育てた苗「伊勢ひかり」を植えます。
今日田植えしたたんぼはいつもの年より、縦、横、ななめ、どこから見ても苗が綺麗に整列して植え付けられました。稲がしっかりと実ると好いですね。