

11月なのに半袖でも良いくらいの温かさでしたね。畑はうっすらと土の色が見え、例年に比べて蔓の成長が悪く感じます。伸びている蔓が細く、全体的に葉の数が少ないようです。どんな収穫になるか心配ですが、芋掘りに多くの塾生が参加しました。


土から伸びた芋蔓を少しだけ残してカットしていきます。残した芋蔓を目印に畝を掘ると、土の中からさつま芋が見えてきます。いつもだと1本の蔓から大小7~8個くらいのお芋が採れますが、今年は多くて5個くらいでしょうか。大きすぎるものは少なく、家で食べるにはちょうど良い大きさのものが多いようです。


お父さん、お母さんが土を起こし、子どもたちは土の中からお芋を掘りだしていきます。土の中に赤い色が見えると楽しそうに土を掘っていきます。
掘ったお芋の中で、大きいものは来年の苗作り用の種芋にします。

種芋は痛ませないように籾殻などを入れた発泡スチロールの箱の中に入れ、寒くならない部屋で来年春までスタッフが保管します。来春、保管した芋を土に植え、出てきた蔓が苗となります。種芋以外に、収穫祭用のお芋をとっておかなくてはいけません。

収穫祭では焼き芋を作りますが、アルミホイルで包んだお芋を籾殻で燻すので小さいと焦げて炭になってしまいます。ある程度の大きさのものが良いのですが、160個必要なので集めるのが大変でした。今年は小さめなものが多いので、焼き芋作りの火加減がむずかしそうです。収穫祭の焼き芋が楽しみですが、今年のお芋の味が気になります。

小さいものを試食用に蒸し芋にしました。さつま芋は採って1ヶ月ほど寝かせると甘さが増して美味しくなるのですが、掘りたてでも優しい甘さの美味しいさつま芋でした。午前は紅高系、午後は安納芋と紫芋を試食しましたが、紫芋は甘さが少なく、お菓子などで色を楽しむ品種のようです。

苗の植えつけの時に、S君に植え付け角度を変えて植えてもらいました。水平だと小さいものが沢山、垂直だと大きなものが数個、斜め45度が扱いやすい大きさのお芋が採れると言われています。楽しみにしていた結果ですが、とても大きなお芋が沢山採れたのは水平に植えた苗でした。

垂直はコロコロとした丸いお芋になっていました。45度は、お店で売られているくらいの使いやすい大きさでした。土に残る養分に影響されるようですが、やはり斜めに植え付けるのが良さそうでした。

午後に参加した塾生には、安納芋や紫芋、にんじん芋を収穫してもらいました。よく見るとお芋の表面の色が違っていました。持ち帰ってもらった袋に、紫芋が入っているかもしれません。よく見て使ってくださいね。

今年、種芋として植えたお芋が肥大化していました。お芋は生命力が強い植物ですね。上手に保管すれば、来年の夏まで食べ続けることができます。発泡スチロールの箱に蓋を少し開けて新聞で包んで入れ、冬場寒くならない部屋で保管します。私はキッチンで米袋に入れただけでしたが、夏前まで保管して食べていました。表面が傷ついたり、濡らしてしまったら早めに食べてください。

さつま芋の苗床に、カブトムシの幼虫が沢山いました。欲しい子がいれば差し上げますので、スタッフまでお声かけ下さい。