
今年度も環境省が行っている
全国水生生物調査に参加しました。川にどんな生き物(水生昆虫、貝、サワガニなど)が生息しているかを調べて川の水質を調査するというものです。
昨日からの雨もあり延期を検討しましたが、来週も台風接近の予報があり日程調整が難しいので、

早朝に川の水位など確認して予定通り行うことにしました。
八王子橋から川を覗くと、20センチくらいの魚が100匹以上泳いでいました。ご指導いただく藤森先生がアユだと教えてくれました。ピンクの斑が入っているのはオイカワの雄で、とてもきれいな魚でした。本来、雨のあと1週間は開けて調査するのが望ましいとのことでしたが、

生き物は見つかるでしょうか?
橋の下流はツルヨシやジュズが茂り川幅が狭く、水深が深く水流が速いので橋の上流を調べました。水量が多いためなのか、石の裏に付く生き物は見つけられませんでした。でも、草の茂みを網でゴソゴソ調べると、網の中に小さな生き物が入ってきます。

網の中に石や枯葉に紛れて動くものを見つけるのが楽しくて、子どもは勿論、大人もついつい夢中になってしまいます。
子どもの頃に山や川で遊んだ経験のあるT家お父さんが、15センチはある金魚を捕まえました。飼えずに放流されたのでしょうか。スタッフが細くてニョロニョロとしたウナギを見つけました。

調査前にあれほどいた魚は何処かへ逃げてしまったようです。
魚類では金魚、二ホンウナギの他に、カワヨシノボリ、ウキゴリ、カワアナゴ、

メダカみたいなカワムツの稚魚がいました。捕まえることはできませんでしたが、オイカワは国内外来種なのだそうです。昔、琵琶湖のアユの稚魚を放流した際に紛れて生息するようになったそうです。甲殻類ではテナガエビ、ヌマエビ、モクズガニ、水生昆虫は、コオニヤンマ、シオカラトンボ、サナエトンボ、カワトンボなどのヤゴがいました。

きれいな水に生息するヒゲナガカワトビケラを見つけることができました。トビケラは長野県ではザザムシとして佃煮など食用になっています。その他にシマアメトンボも何匹も網に入っていました。

生物からの判定によると新川は、ややきれいな水となります。見るからに清流のように思える新川ですが、この数年、有機フッ素化合物の検出があり、今年の調査でも指針値を超過したと発表がありました。対象地域水源の井戸は飲用利用を控えるように保健所から指導されているそうです。人間にとっては影響がないかもしれませんが、

水の中で生息する小さな生き物にとって影響がないのか見守らないといけませんね。