収穫祭

mirai

2008年11月22日 23:48

 先週雨降りのために延期した「収穫祭」でしたが、お天気が良くなった本日、予定通りに行われました。
 朝8時半から会場の準備を始めたころは、気温が低くて風があり寒かったですが、煮炊きをする場所、その横にバームクーヘンを作る場所、籾殻(もみがら)で焼き芋をする場所、竹筒と飯ごう炊爨(さん)する場所、火起こし体験の場所、竹細工やリース作りの場所、今年収穫した黒米とサツマイモを販売する場所、塾生や来賓が座る場所など準備が整い、今年の活動写真を展示して、会場中央の祭壇には、塾生の皆さんがやまかわの田んぼで収穫したお米や、畑でできたサツマイモやソバも飾られて準備が整いました。10時半収穫祭が始まるころには風も止み日差しが暖かく感じられるようになりました。
 本日の参加塾生は21家族51名、来賓、一般参加、スタッフ合わせて100名以上の方々がやまかわの田んぼに集まりました。
 塾長の挨拶と副塾長の今日の収穫祭の内容の説明を聴き、会場に作られた祭壇に、皆で自然の恵みに感謝して、和久田さんの合図で黙祷をして、いよいよ収穫祭が始まりです。
 祭壇の側では餅つきが始まり、今年初めての試みのバームクーヘンが焼き始められました。焼き芋くんたんきから籾殻の煙が立ち昇り、豚汁を作り、炊き上がったご飯はおにぎりにしたり、大根おろしをすったり、収穫祭が延期したのでついてしまったお餅を焼いたり、美味しいものができつつありました。
 11時、秋の里山の探検が始まりました。今日の里山探検の先生は、富塚に生まれ育って富塚の昔からのことを良く知っていらっしゃるお百姓の先輩の宍戸先生と、自然のことを良く知っていらっしゃるスタッフの徳地先生です。
 お二人の案内で椎の木谷公園の方へ秋を探しながら歩いて行きました。
 始めに「いみち」と「牛が池通り」の標識のある場所を通って行きました。「いみち」の標識があるのは、この場所から新川の水を取って川下の富塚の田んぼに流す水路が作られた場所という標しで、「牛が池」というのはやまかわの田んぼの辺りは小字「牛が池」なのだそうです。昔はやまかわの田んぼがあった場所には乳牛が放牧され、沢山の牛が飼われていて、牛の水飲み場の池があったのでこの名前が付けられたのだそうです。自分は小学生の頃に牛乳配達のアルバイトをしたことがあると、宍戸さんが昔のやまかわの田んぼの辺りの話をして下さいました。
 ポカポカと小春日和の椎の木谷を散策していくと、冬イチゴやムクの実を見つけ、親子、兄弟、友達とおしゃべりしながら味わいながら長閑な散策でした。椎の木谷の東屋で徳地先生と塾生が見つけた秋の標しを見せ合いました。
 その先の椎の木谷の谷へ下りていくと紅葉が始まっている木々や枝もたわわな渋柿も見つけました。
 塾生の一人が小さな死んだネズミを見つけて大切そうに手に乗せていました。見せて触らせてと他の塾生たちが集まってきました。大人にとっては気味が悪い事でも、子どもには大事なことなのだなーと思いました。
 のどかな秋の里山探検が終わってやまかわの田んぼに帰ってくると、昼食の準備が整っていて、嬉しい昼食タイムになりました。
 おろし餅、黄な粉餅、焼餅、黒米のおにぎり、黒米のおこげ、竹筒と飯ごう炊爨のご飯、豚汁、焼き芋、バームクーヘンなどなど美味しいものが沢山あり、お腹いっぱい頂きました。皆で作った無農薬で有機栽培の食材を、自然の中でご塾生やスタッフが一緒に作り、皆で一緒に頂き、とても幸せな気分になりました。
 お腹がいっぱいになった塾生たちは、竹細工の山口先生が用意してくださった竹笛を作って吹いたり、木の実や葉のリースを作ったり、来年の干支の牛を作ったり、AMISのお兄さん達と一緒に作って思い切り遊び、秋の一日を楽しく過ごした収穫祭でした。
 皆さんのお陰で収穫祭を無事に終わることができました。ありがとうございました。 

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